デリケートゾーンのトラブル
2017年03月09日更新 2017年01月31日公開

陰部のかゆみの原因と対処法

陰部のかゆみにはさまざまな原因があります。しかし、他人に相談したり、病院へ行ったりするのは抵抗を感じるという人も多いもの。ここでは、陰部のかゆみの原因や対処法について、ドクター監修の記事で解説します。

陰部のかゆみは、人には相談しにくいものです。病院で診てもらうにも、恥ずかしさから抵抗を感じる人も多いでしょう。しかし、場合によっては、陰部のかゆみには大きな問題が隠されていることもあります。ここでは、陰部のかゆみの原因や対処法について解説します。

ナプキンや下着が原因のかゆみ

ナプキンやおりものシート、通気性の悪い下着によって皮膚がかぶれ、かゆみを感じてしまうことがあります。女性の陰部は角質層が薄くデリケートなため、敏感に反応してしまいやすい部分です。また、陰部は下着やナプキンなどにぴったりと覆われていることが多いため、湿度が高くなり雑菌が繁殖しやすい環境になっています。陰部に雑菌が繁殖すると吹き出物ができたり、かゆみが発生したりと、肌のトラブルが起こりやすくなってしまいます。

対策

ナプキンや下着でのかぶれが原因のかゆみの対策としては、陰部の清潔を保つことが効果的です。お風呂で陰部を洗うときは、ボディソープなどの洗浄力が高すぎるものの使用を避け、デリケートゾーン専用のソープを使うか、もしくはお湯だけで優しく洗うようにしましょう。あまり洗浄力の高いもので洗ってしまうと、かえって皮膚や粘膜を傷めてしまう原因になることがあります。また、膣などの常在菌まで殺菌してしまい、皮膚や粘膜の環境のバランスを崩してしまう可能性もあります。

また、かゆみが強いときには医師に相談し、かゆみを抑える薬などを処方してもらうことも一つの方法です。ナプキンや下着が原因のかゆみだと思っていても、別の原因が隠れていることもあるため、不安を感じたら病院へ行くことをおすすめします。

膣炎によるかゆみ

膣炎とは、膣内が細菌などに感染して炎症が起きてしまう病気です。細菌の種類によってさまざまな症状が出ます。

カンジダ

カンジダ菌は、皮膚や消化管などにいる常在菌です。本来ならば特に気にする必要のない細菌ですが、ストレスや疲労などで体が弱り、免疫力が低下しているときに性器で異常に増殖し、炎症のもととなってしまうことがあります。ごく軽い症状の場合は自然に治ることが多いですが、痛みやかゆみが強いときや、おりものの異常があるときなどは病院で検査を受けることが必要になります。また、カンジダによる膣炎の治療では、日頃の生活習慣を整え、免疫力を高めることが大切です。栄養のバランスや睡眠、運動などで健康の維持に努めましょう。

トリコモナス

トリコモナス膣炎の原因は細菌類ではなく、膣トリコモナス原虫という寄生虫です。性交渉やプール・お風呂などの水がある場所から感染することが多いです。トリコモナス原虫は膣の粘膜の表面にあるグリコーゲンをエサとするため、膣はトリコモナス原虫にとって住み付きやすい場所になっています。このトリコモナス原虫が膣で増えすぎると、日頃外部の雑菌から膣を守ってくれている常在菌の働きが抑制されてしまい、膣内の環境が悪化します。環境が悪化した膣内では雑菌が増えやすくなってしまい、炎症が起きてしまうのです。

トリコモナス原虫による炎症が起きると、かゆみが発生する他、おりものに異常が現れます。悪臭のある黄色がかったおりものや、泡状のおりものが出るようになったら要注意です。また、膣だけでなく尿道や膀胱などに炎症が広がることもあります。治療は内服薬や膣剤で行うことが多いです。放っておくと不妊の原因になってしまうこともあるため、おりものの異変とかゆみが出たら、迷わず医師に相談しましょう。

ヘルペスによるかゆみ

性器ヘルペスは、ヘルペスウイルスによる病気です。性行為など、性器同士の接触で感染する可能性が高く、外陰部を中心に水ぶくれや潰瘍ができます。一度感染すると腰回りの神経の根元にヘルペスウイルスが住み着き、疲れなどで免疫力が低下すると再発をくり返してしまうこともあります。治療は内服薬や塗り薬などを使う場合が多いです。こちらも将来の不妊につながってしまう可能性があるため、かゆみや痛み、水ぶくれに気づいたら病院で医師の診断を受けましょう。

外陰掻痒症によるかゆみ

かゆみの原因が特定できなかった際は、外陰掻痒症と診断されることもあります。原因がわからないので、かゆみを取り除く対症療法となることが多いです。

上記に述べた原因以外にも、外陰部のかゆみが出る病気は多数存在します。我慢できない強いかゆみがある場合や、長期にわたってかゆみが治らない場合、おりものなどの異常に気づいた場合は、重症化する前に婦人科などを受診しましょう。

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