デリケートゾーンのトラブル
2017年03月09日更新 2017年01月31日公開

生理前のおりものの特徴と注意したいポイント

生理前は体調が大きく変化し、おりものの状態も変わります。ここでは、生理前のおりものの特徴と注意したいポイントについて、ドクター監修の記事で解説します。

おりものの役割

おりものとは、初潮前後から始まる、透明や白の分泌液のことです。子宮や膣からはがれ落ちた古い組織や細胞、膣や子宮頸部などから分泌された分泌物が混ざり合ってできており、粘り気があります。

おりものには大きく分けて2つの役割があります。ひとつは、膣を弱酸性に保っておくことです。膣内が弱酸性に保たれることによって、善玉菌がはたらきやすい環境を作り、カンジダや大腸菌などの細菌が増えすぎるのを防いでいます。ふたつめの役割は、精子の膣内での移動を助け、受精しやすくする役割です。精子をおりもので包むことで、スムーズに卵子まで到達させるといわれています。

生理周期で異なるおりものの状態

おりものの状態は、生理周期で大きく変わります。生理の周期は、月経期・卵胞期・排卵期・黄体期(前期・後期)に分かれます。生理前にあたる黄体期(後期)に向かって変わっていくおりものの状態を、時期別に見ていきましょう。

月経期のおりもの

月経期は、月経で排出される血や子宮内膜が混ざったおりものが出ることがあります。色は、やや赤茶色が混ざったような色です。月経が終わるにつれて量は減り、粘度の少ないさらさらとした質感に変わります。おりもの単体というよりは経血に混じっているものなので、特に気にするべき要素は少ないです。

卵胞期のおりもの

卵胞期とは、卵胞が成長し受精卵を受け止めるための子宮内膜が厚くなっていく時期です。おりものの量は生理周期の中でもっとも少なく、不快感もそれほど感じないでしょう。色は乳白色で、さらさらとしています。

排卵期のおりもの

排卵期は、卵子が排出され、受精を待つ期間です。精子が入ってきた場合にスムーズに受精できるように、おりものの量はすべての生理周期の中でもっとも多くなります。色は透明で粘度が強く、糸をひくようになります。排卵にともなって少し血液が混ざることもありますが、よほど量が多いなどの異変がなければ問題ありません。

黄体期(前期)のおりもの

黄体期前期は、排卵後から次の月経までの期間です。排卵期と比べるとおりものの量は少なくなり、色は透明から白っぽい色へと変化します。排卵期のような粘度の高いおりものではなく、卵胞期のようなさらさらした質感に戻ります。

黄体期(後期)のおりもの

月経の数日前にあたる時期です。少なくなっていたおりものは再び増え、少し月経の血液が混ざることもあります。においが強くなるのが気になる方もいるでしょう。

上記のように、4つの時期(黄体期を前期・後期に分けると5つの時期)で、おりものの質感や色、においなどはめまぐるしく変わっていきます。また、ここにあげたのはあくまで傾向で、個人差や体調でおりものの状態は変わります。自分のいつもの様子と比較して、異変を感じたら医師に相談するようにしましょう。

生理前のおりもの対策

生理前は、PMS(月経前症候群)の影響で、イライラしたり、気分が落ち込んだり、頭痛や腹痛に悩まされる方も多いでしょう。不調になりがちな生理前の時期に、おりものまで増えて煩わしさと不快感で憂鬱な気持ちになってしまうのはとてもつらいものです。とはいえ、おりものの量を減らすことはできないので、おりものシートを適宜使用し、下着の汚れやベタつきを防ぐとよいでしょう。ただし、同じシートを長時間つけ続けていると、雑菌が増えて膣炎や膀胱炎、陰部のかゆみなどにつながる可能性もあります。また、特に生理前のおりものはにおいが強い場合があるので、こまめなシート交換が望ましいでしょう。手洗いに立つたびにシートを確認し、汚れたら交換するのが理想です。

おりものが多すぎるときは要注意

おりものの量は日々変化するものですので、よほどのことでない限りは量の増減で病気などの心配をする必要はありませんが、おりものシートで受けきれないくらいの量であれば注意が必要です。

色やにおいなどの異常がない場合は、子宮膣部びらんの可能性があります。子宮膣部びらんとは、子宮頸部が膣に突き出ている部分の表皮が欠けている状態を指します。生理がある女性の6割から8割に見られる症状なので、治療が必要になることは少ないようです。しかし、表皮の欠けの範囲が広すぎるとさまざまな刺激に弱くなり、炎症などを起こしやすくなってしまいます。炎症が起きても内服薬などによる治療で治ることが多いですが、炭酸ガスレーザーなどで治療を行う場合もあります。また、においや色に異常がある場合は、性感染症などの病気が潜んでいる可能性があります。早めに医師に相談して、適切な治療を受けるようにしましょう。

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