デリケートゾーンのトラブル
2017年03月09日更新 2017年02月01日公開

気になる陰部のかゆみの原因

陰部のトラブルで一番多いのが「かゆみ」です。いつの間にかかゆみを発症していて、どう対処すればいいのか悩んでいるという人は多いもの。原因や症状、対処法についてドクター監修のもとお伝えします。

女性の多くが、一度は陰部の「かゆみ」を経験しているようです。陰部とは、外性器とも呼ばれるデリケートゾーンの表にでている部分のことを示します。膣口、陰核(クリトリス)、大陰唇、小陰唇などとても複雑な形状で、角質層も薄くて非常に蒸れやすいためにさまざまなトラブルの原因となりやすい場所です。

角質層が薄くてとてもデリケート

女性の性器周辺のデリケートゾーンと呼ばれる箇所は、他の部位の皮膚にくらべて、非常に角質層が薄くて、少し刺激が加わっただけでも敏感に反応してしまいます。また、下着で覆われる時間も長いので、常に湿度が高くなり、雑菌が繁殖することで、かゆみが起きたり、毛穴に菌が感染したりしやすい状態でもあります。そうなると、毛嚢炎(もうのうえん)というニキビによく似た症状を引き起こしてしまうこともあります。

デリケートゾーンの構造は複雑で、恥垢とよばれる垢や尿などが残ることが多く、トラブルの原因になりやすいです。また、生理期間中は、ナプキンを使用し続けることで、かぶれや蒸れなどによってかゆみが出てくることがあります

生理用ナプキンでかぶれる

生理用ナプキンやパンティーライナーは、ずっと使用しているとムレてしまい、雑菌が繁殖します。菌の増殖を抑えるためには、こまめに替えることが大切です。また、下着選びも重要です。コットンやシルク製の通気性がよい下着を選ぶようにしましょう。

膣炎

細菌やカビなどが原因で、膣内に炎症が起こった状態を膣炎といいます。細菌には、いくつかの種類があります。カンジダ・大腸菌・トリコモナスなどが主な菌ですが、そのなかでも、カンジタ菌は、女性であれば誰の膣にも存在する常在菌です。しかし、ストレスや疲れが原因で免疫力が低下すると過剰に増殖し、炎症を引き起こすのです。それ以外にも萎縮性腟炎とよばれる、ホルモンバランスの崩れが原因で起こる症状もあります。

治療の際には座薬(膣錠)、内服薬、外用薬などが処方されます。ホルモンバランスが原因の際には、ホルモン補充療法という治療を行います。

ヘルペス

性交渉などで感染することの多いヘルペスは、陰部に水泡や潰瘍という症状があらわれる病気です。このときできた水泡がつぶれてしまうと、強い痛みがでますので搔き壊さないよう注意してください。

病院では抗ウイルス剤が処方されます。内服薬・外用薬・点滴などで治療します。

外陰掻痒症(がいいんそうようしょう)

外陰部のかゆみの中には、原因を特定できない場合があります。それを外陰掻痒症(がいいんそうようしょう)と言います。

病院では抗ヒスタミン剤配合、または、副腎皮質配合の塗り薬が処方されます。

外科的治療が必要なかゆみの症状

バルトリン腺のう胞・バルトリン腺炎

膣口部にあるバルトリン腺という分泌腺に細菌が入ってしまうと、炎症を引き起こす場合があります。また、バルトリン腺からでる粘液が詰まってしまい、排出されずに留まると、バルトリン腺のう胞を発症してしまいます。 バルトリン腺のう胞は、炎症がないため、特別な治療は行いませんが、頻繁におこる場合には、手術が必要になる場合もあります。バルトリン腺炎には、抗生物質を用いた治療を行います。まれに膿がたまってしまった場合には、切開して膿を取り除くことになります。

外陰がん

外陰部にできるガンです。そのほとんどが扁平上皮がんで、外陰部の皮膚上層にだけできます。

尖圭コンジローマ

ヒトパピローマ・ウイルスが原因です。主な症状としては、子宮頚部・大陰唇・小陰唇・腟前庭・会陰・尿道口・肛門のまわりなどにイボができることがあげられます。イボの大きさは数ミリから数センチで、レーザーで切除するか、塗り薬で治療します。ただし、繰り返し再発しますので根気よく治療することが大事です。

陰部を正しくケアしましょう

陰部はとてもデリケートな部分です。清潔に保つことはもちろん大切ですが、お風呂での洗いすぎが原因でかゆみを発症している場合も多く見受けられます。抗菌力が売り言葉の洗浄力が高いボディ用ソープを使うと、刺激が強すぎて、膣内の環境を良好に保つために必要な善玉菌まで殺菌してしまうおそれがあります。おすすめなのは、デリケートゾーン専用のソープです。泡立てネットなどを使いたっぷりの泡で、前方から後方の肛門にかけて、中指の腹などを使いやさしく洗いましょう。スポンジなどでこすり洗いはしないでください。最後は、シャワーでしっかりとすすぎます。

正しい洗浄のほか、ナプキンやショーツをいつも清潔にしたり、ストレスを溜め込まず規則正しい生活を心がけたりすることも大切になります。

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