妊娠中の疑問
2017年07月11日更新 2016年12月09日公開

妊娠中の風邪で気になる胎児への影響と薬服用の注意点

妊娠中に風邪にかかると胎児へ影響してしまうのではないかと心配になる妊婦さんは多いことでしょう。ここでは、風邪症状の見分け方と一緒に、胎児への感染や影響、薬の服用時の注意点などについてドクター監修の記事で解説します。

監修医師

この記事の監修者
 ココロマチ参画ドクター 先生

約10か月にもおよぶ妊娠期間の生活において、風邪をひいてしまうこともあります。特に初産婦さんにとっては初めてのことばかりで、普段なら何気なくやりすごしていた風邪であっても大きな不安となるかもしれません。そのような不安を少しでも軽減し、適切な行動ができるよう、妊娠中の風邪についてその症状の見分け方や胎児への影響、薬の服用について詳しく説明していきます。

風邪症状の見分け方

風邪は、花粉症の症状にも似ています。そのため、アレルギーをお持ちの妊婦さんの中には、風邪なのに花粉症だろうと自己判断してしまう方も多く、風邪の症状が悪化してしまうというケースがあります。そのような事態を招かないためにも、風邪と花粉症を見分けるポイントを「鼻水」と「くしゃみ」の2点からご紹介します。

風邪の鼻水は、日が経つと変化する

花粉症も風邪も鼻水が出ることが多いです。同じ鼻水ですが、見分けるポイントがあります。そのポイントは、鼻水の状態です。

花粉症の鼻水は、ずっとサラサラとした液体状が続くのに対し、風邪の鼻水は、風邪の引きはじめから回復に向かって鼻水の状態が変化するという特徴があります。初期のころは、サラッとした透明の鼻水ですが、日が経つにつれドロっとした粘り気がある鼻水に変化し、黄色味を帯びた色に変わります。また、鼻水を吸い上げたときにも違いがあります。花粉症の場合、自分の意思に関係なくサラサラの鼻水が垂れてきてしまいますが、風邪の場合は、粘着性があり、自力で吸い上げることができます。

鼻水の症状が出ているのであれば、風邪による鼻水か花粉症によるものかを、鼻水の状態からセルフチェックしてみましょう。

風邪によるくしゃみは立て続けに起きない

くしゃみの回数にも、花粉症と風邪の違いがあります。花粉症の場合、一度くしゃみをすると立て続けに何度も起こることが多いです。しかし、風邪の場合は、発作のように何度も続くというケースは少ないため、くしゃみが立て続け起こるかどうかで判断することもできます。

妊娠中の風邪による胎児への影響

風邪をひくと、そのウイルスや細菌が胎児に影響してしまうのではないかと心配される妊婦さんもおられるでしょう。しかし、風邪の菌に胎児が感染する心配はないといわれています。それよりも、風邪による高熱の方が心配です。母体が高熱になることで、子宮が収縮してしまったり、胎児の酸素消費を増やしたりする可能性があるためです。ですので、高熱で症状が重症化してしまう前に適切な治療を受けることが望ましいでしょう。

また、風邪になると咳やくしゃみといった腹部に圧力がかかる症状が起こる場合があります。そのため、流産や早産につながるのではないかと心配に思う妊婦さんも多いようです。しかし、相当激しいものでない限り心配はないでしょう。咳やくしゃみといっても、何度も起こるようでは体力も消耗します。さらに、尿漏れなどの症状を引き起こす場合もあります。咳やくしゃみが長引き、体力も消耗しているようであれば、一度病院を受診して医師に相談しましょう。

妊娠中の薬の服用

風邪を少しでも早く治すため、薬を服用しようと思われる妊婦さんも多いと思いますが、気になるのは胎児への影響です。薬を服用する時期によって、身体の奇形や臓器などへの影響がでることがあるといわれているため、妊娠中の薬の服用は注意が必要です。

胎児が影響を受けやすいのは妊娠10週未満

妊娠10週未満の間の服薬は、胎児への影響が懸念されます。中でも、妊娠4~7週末までは、胎児の身体や臓器ができ上がる時期なので、薬の影響を受けやすいとされています。ただ、妊娠10週を過ぎれば薬による胎児への影響はほとんどないといわれています。ですので、妊娠初期で注意が必要な時期以外であれば、妊娠中でも風邪薬を服用することが可能です。

早めに治してしまうのも大切

薬を飲まずに治すに越したことはありません。ですが、風邪が長引いて症状が重症化してしまうのは問題です。風邪で産婦人科以外の病院を受診する場合でも、妊娠していることを医師に告げれば、適切な薬を処方してもらうことができます。薬に頼りたくないという気持ちもわかりますが、悪化してしまってはかえって心配事を増やしてしまうだけなので、薬を上手く利用し、早めに治してしまうことも大切です。

薬を服用する際は必ず医師に相談

ドラッグストアなどで簡単に風邪薬を購入できますが、妊娠中は自己判断で服用するのは危険です。風邪薬には、胎児の奇形につながる薬はあまりないといわれていますが、可能性が0とはいい切れないからです。また、妊娠中によく処方される漢方薬も、体を冷やす作用があるものもあります。風邪がつらいと感じたら自己判断で薬を服用することなく、病院を受診して症状に応じた薬を処方してもらうようにしましょう。

もし、病院で処方してもらった風邪薬を飲んでも症状が改善されない場合は、他の病気の可能性も考えられます。その場合も、すみやかに病院を受診し、医師に相談しましょう。

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