デリケートゾーンのトラブル
2017年03月07日更新 2016年12月09日公開

外陰部のさまざまなトラブルについて

デリケートゾーンの外陰部は、かゆみや痛みをともなうトラブルにあうことも少なくありません。女性なら誰もが経験する可能性のある外陰部のかゆみや痛みの原因や対処法など、ドクター監修の記事で解説します。

外陰部と呼ばれる部分は、大陰唇、小陰唇、陰核(クリトリス)、膣口などを含み、外性器ともいわれる、入り組んで複雑な形をしている部位です。角質層が非常に薄いために刺激に敏感であり、下着に包まれているので湿度が高くて蒸れやすく、雑菌の繁殖などによって、さまざまなトラブルを起こしやすい場所です。ここでは、気になる外陰部のトラブルについて見てみましょう。

かゆみをともなうトラブル

かゆみは外陰部のトラブルでもっとも多いものです。かゆみの症状や原因には、主に以下のようなものが考えられます。

下着やナプキンによってかぶれる

蒸れやすい下着や、ナプキン、パンティーライナーをつけることによって、外陰部がかぶれてしまう場合があります。対策としては、雑菌の繁殖を防ぐために、ナプキン、パンティーライナーをこまめに交換することです。また、通気性のよいシルクやコットンなどの下着を選んで着用するようにしましょう。

膣炎によるかゆみ

細菌などに感染して膣内が炎症を起こす場合があります。原因の菌には、カンジタ、大腸菌、トリコモナスなどがあります。カンジタなどは通常であれば無害な常在菌ですが、疲労やストレスで抵抗力が落ちたりすると増殖し、炎症を起こします。また、萎縮性膣炎という病気を起こす場合もあります。こちらはホルモンバランスの乱れが原因となります。外用薬や内服薬、または座薬(膣錠)などで治療を行います。ホルモンバランスの乱れが原因の場合には、ホルモン補充療法なども行われます。

ヘルペスによるかゆみ

ヘルペスは性交渉によって感染する場合が多い感染症です。外陰部に潰瘍や水疱ができ、水疱が潰れた場合には強い痛みをともないます。外用薬、内服薬、または点滴などで抗ウイルス剤を使用して治療します。

外陰部掻痒症

外陰部にかゆみが起こる原因はさまざまにあるので、原因を特定できない場合もあります。そのような症状を外陰部掻痒症(がいいんぶそうようしょう)といいます。外陰部掻痒症の場合には、主に抗ヒスタミン剤や副腎皮質成分を配合したかゆみ止めを使用してケアすることになります。

産後の女性の場合

産後の女性は、悪露(おろ)によるかぶれで外陰部のかゆみに悩まされる場合もあります。悪露とは、出産後に排出されるようになる分泌液です。産後から1か月ほど続くため、その間、パッドやナプキンをあて続けることによって、外陰部がかぶれることもあります。対策として、パッドやナプキンをこまめに交換することがあげられます。汚れが気になるほどではなくとも、2~3時間を目安に交換するとよいでしょう。ビデなどを使用して陰部を洗浄し、清潔を保つことも重要です。また、産後は体力が落ち、免疫力も弱まっているので、カンジタによる膣炎を起こす場合もあります。その場合には抗真菌剤を用いた治療を行うことになります。

痛みをともなうトラブル

外陰部に痛みが起こるトラブルもさまざまにあります。外陰部に痛みを感じた際には、すみやかに専門機関などを受診してください。場合によっては、見た目の変化があっても、痛みやかゆみがないこともあります。違和感や見た目の異常を感じた際にも、専門機関を受診しましょう。

外陰潰瘍(がいいんかいよう)

外陰部に潰瘍ができて、激しい痛みが走ります。原因はさまざまですが、性器ヘルペスや梅毒など、性交渉による感染症という場合が多くなります。治療としてはまず、潰瘍ができてしまった原因を特定することからはじめます。原因が特定できたら、それぞれにあった治療を施すことになるでしょう。痛みを感じない場合もありますが、痛みとかゆみの両方を感じる場合もあります。

バルトリン腺炎

バルトリン腺に細菌が入りこんで炎症を起こす病気です。患部が腫れて、痛みや違和感を覚えるようになります。また、発熱をともなうこともあります。抗生物質の投与によって治療するのが基本ですが、場合によっては切開して膿を出すなどの治療をしなければならないこともあります。

外陰部のトラブルを回避するために

さまざまな外陰部のトラブルについて例をあげましたが、多くの場合はナプキンやパッドの長時間使用や下着などの締めつけが原因となります。また、疲労や寝不足などで体の抵抗力が弱った場合も危険です。外陰部を清潔に保つことは重要ですが、洗いすぎもまた、トラブルの原因となります。洗浄力が強すぎる石けんの使用は控えてください。性交渉の際には、コンドームを使用することも重要です。すべての感染症が予防できるわけではありませんが、リスクを大幅に減らすことができるでしょう。また、日ごろからデリケートゾーンを清潔にし、ケアを続けることも大切です。

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