産後のスキンケア
2017年04月20日更新 2016年12月09日公開

産後の肌トラブルに大切なケア

出産後、顔のシミが濃くなった、肌がカサつくなどの産後の肌トラブルは、女性ホルモンが影響していると考えられます。ここでは、産後の肌トラブルの原因と大切なケア方法をドクター監修の記事でお伝えします。

出産後、慣れない育児に追われて自分の肌や毛髪などのケアをする時間も取れずに、ふと鏡を見て肌のカサツキやシミが濃くなったなど産後の肌トラブルに悩む方は多いでしょう。産後の肌トラブルの原因と大切なケアについて詳しくみていきましょう。

出産後に感じるさまざまな肌トラブル

妊娠出産という女性の人生の一大事業、その後には身体を休める間もなく慣れない育児に追われる毎日が続きます。母親になったという大きな充実感に満たされながらも自分のための時間が取れない苛立ちも同時に感じる時期でもあります。そのような時ふと自分の顔を鏡で見て、艶のないくすんだ肌に愕然とし、ずっとこのままだったらどうしようと、産後の肌トラブルに悩んでいる方は多いようです。

産後の肌トラブルで多いのは、シミやソバカスが濃くなった、乾燥してカサカサになった、ハリがなくなった、くすんだ感じがする、使っていた化粧水が合わずかゆみが出る、敏感肌になったなど、出産前とは違う肌質の衰えです。多くの場合は、産後におこる一時的な肌トラブルで数か月後には回復していくとされています。でも、この時期に肌のケアを怠ると、元の美しい肌に戻るまで必要以上に時間がかかったり色素沈着してシミとなって残ってしまったりすることもあり、できる範囲でのケアはしたいものです。

産後の肌トラブルが起こる原因は

妊娠出産には、女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)やプロゲステロン(黄体ホルモン)が大きくかかわっています。妊娠するとエストロゲンが大量に分泌され、子宮に着床し胎盤を厚くして胎児が育つのに十分な環境を作る役目を担っています。出産後は、胎児を育てる必要がなくなりエストロゲンは急激に減少します。エストロゲンは、女性らしい柔らかな身体つきや美しい肌、艶やかな髪質にも作用しており、それが急激に減少すると肌を保護するバリアが低下し肌質が変化します。

エストロゲンは情緒の安定や幸せホルモンといわれるセレトニンにも影響を与えます。更年期障害の不定愁訴は、エストロゲンなどの女性ホルモンの減少が影響しているとされています。生理前と生理後では、肌の状態が変わってくるのもエストロゲンの分泌が作用していると考えられています。また、妊娠中に分泌させるプロゲステロンは、シミなどを濃くするメラノサイトを活性化しますから、産後にシミが濃くなったと感じることもあるでしょう。

このように出産後は、子宮を収縮させ元の身体に戻ろうとする過程で起こる女性ホルモンの自然現象で、それが肌トラブルの原因になっていると考えられています。

さらに、慣れない育児による疲労やストレス、授乳による栄養不足も肌トラブルに影響します。授乳期間には、小食だった女性でもいくら食べてもお腹がすくといったこともあります。それほどの栄養を身体が必要としているのです。

産後の肌トラブルを回復させる大切なケア

とにかく保湿

オムツ替えや夜泣き、夜中の授乳と息つく暇なく育児は続きますから、出産前のような丁寧な肌のケアは難しいこともあります。基本である肌を清潔に保つ洗顔と、保湿だけはマメにしましょう。洗顔クリームをネットで泡立てて丁寧に洗顔をすれば、毛穴の汚れを取り、化粧水が浸透しやすくなるといわれています。乾燥肌はシミを定着しやすくするとされているので、化粧水で保湿し肌のターンオーバーを促進させてください。肌の古い細胞が新しい細胞に押し上げられてアカになってはがれ落ちていく理想的なターンオーバーは28日周期といわれています。シミが濃くなったなどと必要以上に悩まないことです。産後の体調回復とともにターンオーバーの周期も整えられ、数か月後にはシミも徐々に薄くなっていくといわれています。

少しの時間でも睡眠を

夜泣きや授乳で十分な睡眠も取れない時期ですが、睡眠不足も肌には大敵です。眠くても赤ちゃんの泣き声で目が覚めしゃきっとするという方もおり母親の身体は強くなるものです。でも疲れは徐々に蓄積されていくものです。少しの時間でも横になって身体を休めるようにしてください。

授乳期の栄養素も大切

ビタミンCやビタミンE、ビタミンAなど美肌に効果があるとされている栄養素を含む黄緑色野菜や果物を意識的に食しましょう。授乳期には、血液を作るために多くの栄養素が必要になりますから、ビタミン類の他にもカルシウム、タンパク質やミネラルなどバランスのよい食事が大切になります。

ストレスを溜めない

育児の不安や心配事はきりがないかもしれません。自分だけで抱えこまずに周りのサポートを受けて、ストレスを溜めず上手に発散させることが大切です。日毎に赤ちゃんは成長していきますので、今だけしかない育児を楽しむ気持ちを持つことも大切です。

刺激の少ない化粧水

出産後の肌は女性ホルモンの乱れなどから刺激に過敏になっている可能性もあります。今まで使っていた化粧水が肌に合わなくなり、ひりひりした痛みやかゆみが出たりすることもあり得ます。保存料や添加物の入っていない刺激の少ない化粧水を使うことをおすすめします。また、スキンケアに時間の取れない時期でもあり、化粧水と乳液、下地クリームが一緒になったオールインワン化粧品を使うのもおすすめです。外側からの補給として、肌との相性をみながらヒアルロン酸やコラーゲン入りのクリームなども使ってみるのもいいかもしれません。

産後の肌トラブルは、多くのママさんが経験している自然現象ととらえて深刻にならずに、だからといってほっておかずできるケアをやってください。数か月後には身体の回復とともに元の肌に戻っていきます。湿疹などがなかなか治らないといった場合は酷くならないうちに皮膚科の受診をおすすめします。

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