妊娠中の食生活
2017年04月22日更新 2016年12月09日公開

妊娠時に必要な成分とは

妊娠時に必要な栄養素は食事から摂取するのが基本です。ですが、どうしても足りない場合はサプリメントで補う必要も出てきます。サプリメントを使用する場合の1日の上限や注意点についてドクター監修の記事でお伝えします。

基本的に妊娠時でも必要な栄養素は食事からとっていくのが望ましいといわれています。しかし妊娠時は、胎児に栄養を与える分、普段よりも栄養素が不足がちです。そのため、食事だけでは摂りきれない栄養素をサプリメントで補わなければならないという場合も出てくるでしょう。どのような栄養素を摂ればよいのか、妊娠時に欠かせない成分を解説していきます。

妊娠時に取るべき成分とは

妊娠中に意識して取りたい栄養素を見ていきましょう。

鉄分は妊娠中にもっとも不足しやすい成分の1つです。血中のヘモグロビン生成、ミトコンドリアでのエネルギー産生などの重要な役割を担っており、普段から不足しやすい成分ではありますが、特に妊娠中は優先的に胎児へ鉄分が使われるため、母親の鉄分が不足し「鉄欠乏性貧血」を起こす可能性が高くます。そうなると倦怠感やめまい、動悸を起こしたりするほか、胎児に酸素が行き渡りにくくなることもあるため、胎児の成長にまで影響を及ぼしてしまうこともあるのです。そのため、妊娠中は普段より多くの鉄分を摂る必要があります。

ビタミンC

ビタミンCは、免疫力の向上、皮膚や骨、血管の細胞の再生など、大切な役割をたくさん持っています。また鉄分吸収を促す作用もあるので、鉄分と一緒に摂るとより効果的です。

葉酸

水溶性ビタミンB群の一種で、特にDNAが大きく関わる核酸や細胞などには必須の成分となります。妊娠中だと胎児の脳や神経の生成に大きくかかわっており、そこが発達していく妊娠初期には欠かせない栄養素です。ただ、食品中に含まれる葉酸は、調理の過程や体内で失われやすく、食事のみでの摂取には限界があります。一方でサプリメントは吸収力が優れており、85%ほどが吸収されるようです(食品中ではおよそ50%)。そのため、葉酸の摂取は食事よりもサプリメントで補うことが厚生労働省より推奨されています。だいたい妊娠1か月前から行うことが勧められており、1日に昼用になる量は食事で240μg(マイクログラム)、サプリメントで400μgほどが目安です。もしそれ以上摂る場合でも20代で900μg、30代で1000μgまでが上限となります。

カルシウム

カルシウムは胎児の骨、歯をつくる成分になるため、妊娠中はしっかりと摂らなければならない成分です。もしカルシウムの摂取量が不足し、胎児に送られる分が足りなってしまうと、母親の骨から溶け出して補うことになり、出産後に母親の骨密度の低下や歯が弱くなるおそれがあります。カルシウムの1日推奨量は650mg(上限2500mg)です。

亜鉛

亜鉛は体の免疫力を高めるほか、代謝や細胞分裂にも大きくかかわっており、骨や皮膚の成長を促す働きもあります。そのため妊娠中に亜鉛が不足してしまうと、母親の免疫力が低下するだけでなく、胎児が細胞分裂を十分に行うことができなくなってしまうため、しっかりと成長できなくなってしまうこともあるのです。

妊娠中の食事

30代の女性の場合で、1日に必要なエネルギーは1500kcal~1750kcalで、妊婦の場合はプラスして350kcal、授乳婦は600kcalが必要となります。

動物性タンパク質などは積極的に摂取する

ビタミンやミネラルはもちろんですが、肉、魚、卵、チーズなどの動物性タンパク質はそれらの吸収にも欠かせません。しっかりと摂りましょう。

お菓子などは控える

妊娠中は極力お菓子などを控えましょう。脂が多いスナック菓子はもちろん、チョコやケーキなどもあまりよくありません。

母体を健康に保つことで、胎児にもよい影響を与えます。妊娠時は、普段よりも食事や栄養バランスに気をつけることが大切です。

妊娠中のサプリメントの摂り方

妊娠中はサプリメントの利用は適切に行うことが大切です。

1日摂取量の上限を守る

栄養素には1日の上限量が決まっているため、それを超えた摂取は妊婦の身体に悪影響を及ぼすおそれがあります。必ず上限量を超えないように摂取しましょう。特に以下の成分は過剰摂取に要注意です。

●ビタミンA

ビタミンAは皮膚や粘膜、目を丈夫にし、免疫力を高める働きがあるのですが、過剰摂取は胎児に奇形が生じるおそれがあります。アメリカでは、1日4500μgRE以上の過剰摂取をした妊婦は、水頭症や口蓋列(こうがいれつ)などの奇形が生じるリスクが3.5倍になるという報告もあるほどです。

※REはレチノール当量と呼ばれています。

●ビタミンD

ビタミンDは骨や歯や腸管に大切な栄養素です。多くの方が不足状態にあるビタミンDですが、過剰に摂取してしまうと、下痢や嘔吐などの症状が起きる高カルシウム血症、腎機能生涯が生じるおそれがあります。また、母親だけでなく胎児には歯牙形成の異常をきたす可能性もあるので、妊娠中は注意すべきでしょう。

●ビタミンK

ビタミンKは血液凝固作用があります。1日の上限摂取量は特に制限されていませんが、妊娠末期に過剰摂取すると、新生児に高ビリルビン血症が起きることがあると報告されていますので、やはり注意が必要でしょう。

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