出産の方法
2017年04月26日更新 2017年04月26日公開

無痛分娩のメリット・デメリットとは

多様化する出産方法の中には無痛分娩というものがあり、さまざまな意見が聞かれます。ここでは、ひとつの出産方法としての無痛分娩のメリット、デメリットを含めた情報をドクター監修のもと紹介します。

自然分娩、帝王切開など多様化する出産方法のうち、無痛分娩というものがあります。産み方を自ら選択することができる中、最終的にどのような方法を選択するかは本人の意向と医師の判断によるといえるでしょう。ここでは、無痛分娩について詳しく見てみましょう。

無痛分娩とは

自然分娩に対して、麻酔薬などで積極的に分娩時の痛みを抑える方法を無痛分娩といいます。麻酔薬は注射やガスの吸入などによって用いられ、海外ではよく行われています。アメリカでは2001年時点で分娩の6割、フランスでは8割が無痛分娩による出産だといわれていますが、日本では一般的な方法とはいえません。薬を使用することで胎児への影響を心配する声もあり、リスクが全くないとはいえませんが、行う価値のあるメリットがあることも事実です。

無痛分娩のメリット

麻酔薬によって痛みが軽減されるため、出産時の痛みもやわらぎます。これにより母体の体力消耗が減り、産後の体力回復も早いといわれます。初産では、痛みによって不安や恐怖を感じるものですが、それらを軽減させてリラックスさせることにも期待できます。また、リラックスできると産道が軟らかくなり、出産がスムーズになるといった効果も見込まれます。さらに、分娩時には産道の傷の処置を行いますが、その痛みも軽減され苦痛が少なくなるでしょう。

無痛分娩のデメリット

痛みがやわらぐと、陣痛が弱くなることがあります。すると、分娩に長時間を要することなどが考えられます。また、麻酔薬の注入方法や量によっては胎児の呼吸が一時的に弱まるなどの影響も考えられます。麻酔薬の母体への副作用では、低血圧や嘔吐、かゆみといった症状が起こることもあり、まれに頭痛や背部痛などの合併症が起こることもあるようです。

なお、全ての施設で無痛分娩を行えるわけではなく、費用も施設によって異なることがあります。加えて、無痛分娩は誰でも行える方法ではありません。本人の体質なども関係してくるため、医師の判断によっては他の方法をすすめられる場合もあるため、無痛分娩を希望する場合は事前に相談しましょう。

無痛分娩についてよくある疑問

従来では自然分娩があたり前とされる出産方法であったことも起因して、無痛分娩に対するさまざまな不安や疑問の声が聞かれます。そのうち、主なものについて解説します。

麻酔薬による胎児への影響

麻酔薬を使用すると、胎児に症状が現れたり、その後の発育に影響を及ぼしたりするのではといった不安を抱く人がいるかもしれません。麻酔薬の使用方法を工夫することで胎児の体に入らないようにすることができます。たとえば、母体の静脈に注射したりガスを吸入させる方法に比べて、背骨の硬膜外から神経に働きかけるよう麻酔薬を送り込む場合、ほぼ胎児の体に麻酔は入らないため安全とされます。また、その後の発育への影響が見られたという報告もありません。

痛みと「母としての自覚」の関係

お腹を痛めて子供を産んだという誇りを持つ女性は多いでしょう。その一方で、10か月もの間、お腹の中で成長するわが子を見守ったという愛情が、痛みを抑えて出産することによって薄れる、あるいは母としての自覚がわかない、となるかどうかについては疑問を持たざるをえないと言えるでしょう。

無痛分娩の費用

麻酔薬を用いる分、自然分娩よりも費用がかかります。一般的には、自然分娩に比べて数万円ほど高いといいますが、病院によって金額は異なるため、事前に確認しましょう。

無痛分娩はいい?悪い?

医学的に見て、分娩の方法自体にはよい悪いという区別はありません。出産方法は、母体の状況や本人の希望を踏まえて、総合的に判断されます。無痛分娩が推奨されるケースとしては、高齢出産で体力に心配がある場合、母体が痛みに対して極度に弱い場合、遠隔地に住んでいて突然の陣痛などに対応が難しい場合などがあげられます。

麻酔薬を使用することに不安を感じる人や、アレルギーがある人は自然分娩を望まれることも多く、医療者側からも本人の希望を尊重したうえで判断が行われるでしょう。どんな場合においても、安心して出産できる方法を選択することが大切です。

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