予防接種の基礎知識
2017年04月20日更新 2017年03月31日公開

予防接種を受ける適切な間隔とは

大切な子供の予防接種。数多くのワクチンはそれぞれ異なる接種間隔になります。それぞれの接種間隔を考えて、上手に組み合わせて接種しましょう。予防接種の接種間隔について、ドクター監修の記事で解説します。

予防接種を大切な子供に受けさせるにあたり、数多くのワクチンとそれぞれの接種間隔を考慮する必要があります。各ワクチンの接種間隔について、詳しくご紹介します。

ワクチンの種類によって異なる接種間隔

日本での子供のワクチン接種は、ここ数年でワクチンの数が増えたため、どのワクチンをどのように接種すればよいのか、その接種間隔が非常に複雑になってきています。ワクチンの中には、1回の接種ですむものもありますが、ほとんどが間隔をあけて何度か接種しなくてはなりません。そのため、自分の子供の体質や、アレルギーを持っているかどうかなどを考慮したうえで、種類の多い予防接種を効率よく接種するための計画を立てる必要があります。

ワクチン別の間隔のとり方

予防接種は生後2か月から接種可能になります。無料で接種できる定期接種と、自費接種のものがあります。定期接種の場合、決められた年齢の期間内で接種すれば無料になりますが、それ以外の年齢や任意での接種は有料になります。また、ワクチンには、生ワクチンと不活化ワクチンの2つのタイプがあります。それぞれ接種間隔が大きく違うので注意が必要です。

生ワクチン

生ワクチンと呼ばれるタイプは、感染の原因となる細菌やウイルスなどの病原性をワクチン用に弱くしたものを接種します。そして、わざと軽い感染をさせることで免疫をつけるタイプです。このタイプのワクチンを接種したら、別のワクチンを接種するまでに27日以上間隔をあけなくてはなりません。

  • 生ワクチンタイプのもの

ロタリックス(ロタウイルスワクチン)、ロタテック(ロタウイルスワクチン)、BCGワクチン、MRワクチン(麻しん風しん混合ワクチン)、おたふく風邪(かぜ)ワクチン、みずぼうそうワクチンなど

不活化ワクチン

不活化ワクチンは、ウイルスや細菌からの感染を防ぐために必要な部分のみでつくられたワクチンです。免疫を十分つけるためには複数回の接種が必要になります。このタイプのワクチンを接種したら、別のワクチンを接種するまでに6日以上間隔をあけなくてはなりません。

  • 不活化ワクチンタイプのもの

B型肝炎ワクチン、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、四種混合(DPT-IPV)ワクチン、不活化ポリオワクチン(IPV単独)、日本脳炎ワクチン、インフルエンザワクチン、サーバリックス(子宮頸がん予防ワクチン)、ガーダシル(子宮頸がん予防ワクチン)、A型肝炎ワクチンなど

各ワクチンの接種年齢と接種間隔

  • B型肝炎ワクチン

生後2か月から接種を始めましょう。接種回数は2回接種後、追加で1回行います。4週間あけて2回接種後、5か月(20週)以上過ぎてから3回目を接種します。接種方法は注射になります。

  • ロタウイルスワクチン

生後6週から15週までの間に最初の接種を行いましょう。ロタリックスは2回、ロタテックは3回接種します。1回目の接種から4週間以上あけて2回目を接種します。2回目からさらに4週間以上あけてロタテックの3回目を接種します。遅くとも生後6か月(24週)までに接種完了する必要があります。接種方法は経口になります。

  • ヒブワクチン

生後2か月から接種可能です。このワクチンは最初に接種する年齢によって、接種間隔と接種回数の合計が変わってくるので注意が必要です。生後2か月から6か月の間に最初の接種を行った場合は、合計4回の接種になります。接種方法は注射になります。なるべく早く接種開始するのがおすすめです。

  • 小児用肺炎球菌ワクチン

生後2か月から接種を始めましょう。このワクチンも最初に接種する年齢によって、接種間隔と接種回数の合計が変わってくるので注意が必要です。生後2か月から6か月の間に最初の接種を行った場合は、合計4回の接種になります。接種方法は注射になります。こちらもなるべく早くに接種開始しましょう。

  • 四種混合(DPT-IPV)ワクチン

生後3か月から接種可能です。3週間ごとに3回接種したあと、1年から1年半間を空けて4回目の接種をします。接種方法は注射です。同時接種として、B型肝炎ワクチン、ヒブワクチン、ロタウイルスワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンと組み合わせるのがおすすめです。

  • 不活化ポリオワクチン(IPV単独)

生後3か月から接種可能です。こちらも3週間ごとに3回接種したあと、1年から1年半間を空けて4回目の接種をします。接種方法は注射です。三種混合(DPT)ワクチンとの同時接種がおすすめです。

  • BCGワクチン

生後5か月から接種をしましょう。接種回数は1回のみですが、四種混合(DPT-IPV)ワクチン、三種混合(DPT)ワクチン、ヒブワクチン、そして、小児用肺炎球菌ワクチンを3回接種してからの接種がおすすめです。接種方法はスタンプ方式になります。

  • MRワクチン(麻しん風しん混合ワクチン)

1歳の誕生日を迎えたら、すぐに接種しましょう。接種回数は2回です。1回目を1歳の誕生日直後に接種したら、2回目は小学校に入る前の年に接種します。おたふく風邪ワクチンと水ぼうそうワクチンとの同時接種も可能です。接種方法は注射になります。

  • おたふく風邪ワクチン

最初の接種は1~1歳1か月の間に行いましょう。接種回数は2回です。2回目の接種は、1回目の接種から4~5年の間をあけて接種します。接種方法は注射になります。

  • 水ぼうそうワクチン

こちらも最初の接種は1~1歳1か月の間に行いましょう。接種回数は2回です。2回目の接種は、1回目の接種のあと、自然に感染していなければ、接種後3か月頃を目安に2回目を接種します。接種方法は注射になります。

  • 日本脳炎ワクチン

3歳から接種可能ですが、東南アジアなどに行く場合は、生後6か月からでも接種可能です。3歳から接種する場合は、1回目の接種後、3週間以上間をあけて、2回目を接種します。その後9~13歳未満までの間に1回接種します。接種方法は注射になります。

  • インフルエンザワクチン

生後6か月以降の秋から接種可能です。インフルエンザが流行する毎年10〜11月ごろに接種します。接種方法は注射になります。

  • 子宮頸がん予防ワクチン

中学1年生になったら接種可能です。サーバリックスもガーダシルも、1回目の接種後、1か月あけて2回目を接種し、さらに6か月後に3回目を接種します。接種方法は注射になります。

  • A型肝炎ワクチン

1歳から接種可能です。1回目の接種後、2〜4週間あけて2回目、その後さらに半年あけて3回目を接種します。接種方法は注射になります。発展途上国へ旅行に出かけたり、長期滞在したりする場合は、必ず接種しましょう。

効率的に予防接種を受けるには

接種回数と接種間隔が違う複数のワクチンを、1回に1つずつ接種していたら、そのためにかかる時間は子供だけでなく親にも大きな負担となります。また、何度も頻繁に痛い注射をしなくてはならないとなると、子供への精神的負担も大きくなります。負担を少しでも少なくするために、同時に接種できるワクチンは、まとめて接種するように計画しましょう。

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