予防接種の基礎知識
2017年04月20日更新 2017年03月31日公開

インフルエンザの予防接種をうける時期はいつがいい?

毎年11月頃から翌年4月あたりまで流行するインフルエンザ。予防接種の効果は長くて5か月弱続くといわれています。12月までに接種すれば予防効果が高いといわれるインフルエンザの予防接種について、ドクター監修の記事で解説します。

毎年、冬になると猛威をふるうインフルエンザですが、予防接種はいつ頃受けるのが一番効果的なのでしょうか?予防接種を受ける際に気をつけたいことと合わせて見てみましょう。

インフルエンザの予防接種を受ける最適の時期

インフルエンザは、毎年11〜12月あたりに流行り始め、1〜3、4月あたりにかけて猛威をふるうといわれています。ここ最近は、A型インフルエンザが12月半ば頃から流行り始め、4月下旬、ゴールデンウィークあたりにB型インフルエンザが最後の猛威をふるって終わることが多くなっています。

インフルエンザの予防接種には、1回接種と2回接種の2種類があります。予防接種をうけてから、その効果が発揮されるまでには、接種完了後およそ2週間かかります。2回接種の場合、13歳未満は、1回目接種後2〜4週間、13歳以上は1〜4週間の間を空ける必要があります。また、どちらも3週間以上の間を空けた方が、より高い予防効果を得られるとされています。

インフルエンザにかからないように予防接種をうけるには、1回接種の場合は11月下旬から12月初旬の間に接種すると、12月中旬頃には、インフルエンザの予防効果を得ることができます。2回接種の場合はもう少し早く、1回目の接種を10月下旬から11月初旬に行い、2回目の接種を11月下旬から12月初旬あたりまでに行うと、こちらも、12月中旬頃には、インフルエンザの予防効果を得ることができます。

また、受験生や海外へ渡航予定ある場合などは、予定がある日程から遅くとも3〜4週間ほど前までには接種するようにしましょう。

小学生以下の接種の場合

インフルエンザのワクチンは、大人と子供で摂取量が違います。インフルエンザの予防接種は生後6か月以上から接種可能となり、生後6か月〜3歳未満の子供は0.25mLのワクチンを2回接種します。3〜13歳未満は、倍量の0.5mLを同じく2回接種します。13歳以上の子供と、大人は、0.5mLのワクチンを1回接種します。

予防接種の効果

インフルエンザの予防接種を受けた場合と受けていない場合では、予防接種を受けている方がインフルエンザへの感染率が断然低くなります。インフルエンザは感染した場合、数日間の潜伏期間を経た後、のどの痛み、頭痛、発熱などの症状があらわれ、インフルエンザを発症します。通常、インフルエンザを発症後、1週間程度で回復することができますが、中には、インフルエンザ脳炎や、インフルエンザ肺炎などの重い合併症を引き起こす場合があります。

合併症があらわれた状態をインフルエンザの重症化と呼び、場合によっては、入院し治療をする必要があったり、死亡してしまったりするケースもあります。特に、持病がある人や高齢の場合は、インフルエンザにかかると重症化する可能性も高くなるといわれています。

インフルエンザのワクチンを予防接種することで、もっとも期待される効果には、このインフルエンザの重症化を予防するという効果も含まれています。

インフルエンザの予防接種は、生後6か月から接種可能です。通常、母乳を飲んでいる赤ちゃんの場合、生後6か月あたりまでは、母乳によって与えられた免疫をある程度持っていますが、生後6か月以降は、その免疫が少しずつ落ちてきてしまいます。免疫力が落ちることで、インフルエンザをはじめとする、ノロ、ロタ、RSなどのウイルス性感染症にかかりやすくなります。これは、保育園や幼稚園などで集団生活をしている赤ちゃんは特にかかりやすくなります。集団生活や、免疫力が落ちたことによるインフルエンザ感染と、その合併症のリスクを避けるためにも、生後6か月ごろからの赤ちゃんへのインフルエンザワクチンの接種は、効果があるといわれています。

なかには、インフルエンザの予防接種をうけたのに、インフルエンザにかかってしまうケースがありますが、インフルエンザのワクチンは、インフルエンザに感染してしまった状態を完全に押さえ込むことはできません。

インフルエンザは、インフルエンザウイルスが、口や鼻などから体内に侵入することが始まりになります。体内に侵入したウイルスは、そのまま細胞にも侵入し増殖していきます。この状態をインフルエンザに感染したといいますが、ここまでなると、ワクチンでは完全に沈静化することはできません。しかし、ワクチンによってある程度の発病をふせぐことも期待でき、また、発病してもその症状が重くならないように阻止してくれる効果も期待できます。

効果の持続する期間

インフルエンザのワクチンは、個人差はある程度でてきますが、接種後長くておよそ5か月は効果が持続するといわれています。効果が持続するといっても、ワクチンを接種してから抗体ができるまでに、約2週間(これも個人差がありますが、1〜3週間程度といわれています)、その後、3〜4か月ほどで、体内にできた抗体は少しずつ減っていきます。そのため、インフルエンザの予防接種の効果は、接種後2週間目あたりから4か月後、長くて5か月弱程度と考えるとよいでしょう。

予防接種を受ける際の注意

インフルエンザの予防接種は、全ての人が受けられるわけではありません。発熱している場合、重い急性疾患をかかえている場合、過去にインフルエンザワクチンによってアナフィラキシーを起こしたことがある場合、このような場合は、予防接種を受けられません。また、すでになんらかの病気にかかっていたり、薬や食事でアレルギーなどをひきおこしたり、妊娠の可能性などがある場合は、接種前に、専門医と相談する必要があります。

ほかにも、予防接種を受けたあとに、「副反応」と呼ばれる症状があらわれることがあります。これは、予防接種に一時的に身体が反応している状態です。副反応の症状は人それぞれですが、注射した部分が赤く腫れたり、熱を持ったり、または、かゆくなったりする場合があります。そのような時は、氷や保冷剤などでしっかり冷やしましょう。38℃以上の熱がでてしまったときは、首の後ろ側や、わきの下、股のつけねなどを冷やしましょう。

このほかにも、だるさや、じんましん、軽い咳や鼻水などの症状があらわれる場合があります。このような症状が半日以上たってもよくならない場合は、専門医に相談をしましょう。

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